感謝の気持ちを伝えるお歳暮マナーの基礎知識

読み物
2020.11.10

公開日 2020年11月10日 最終更新日 2020年11月13日

11月に入り、あちこちで「お歳暮」「冬ギフト」の文字をよく見かけるようになりましたね。
毎年何気なくお歳暮を贈っているけれど、そもそもお歳暮とはどういったものなのか、いつからいつまでに贈るものなのか、よくわからない…という方も多いのでは。
また、どれくらいの金額の、どんなものを贈ったらいいのか悩む方もいらっしゃることでしょう。

今回は、お歳暮の基礎知識についてご紹介します。

お歳暮とは

お歳暮とは、一年の感謝の気持ちを込めて、その名のとおり「歳の暮れ(年末)に贈る贈り物」のことです。
その起源は、年末年始に行う、それぞれの家で先祖の霊を祭る行事である「御霊祭(みたままつり)」であると言われています。
「御霊祭」では、娘の嫁ぎ先や、帰省できない分家から本家に宛てて、祖先の霊へのお供え物を贈っていました。
それが、江戸時代に、長屋の大家さんや取引先に対して、「これからもよろしくお願いします」の意味を込めて、店子や商人が贈り物をするようになったそうです。

最近では、日頃からお世話になっている方や上司、取引先、といった相手だけでなく、親しい知人や友人にも贈る方が増えています。

お歳暮とお中元の違い

お中元は、日頃からお世話になっている方へ半年間の感謝の気持ちと健康を願う気持ちを表すために夏に贈る、季節のご挨拶です。
東日本は7月上旬~15日まで、西日本は7月中旬~8月15日までに贈るのが一般的です。

お歳暮とお中元、どちらも日頃お世話になっている方へ感謝の気持ちを伝えるという意味では同じですが、贈る季節が違うため贈る品物も違いが出ます。

お中元もお歳暮もどちらも贈れるのであれば両方贈ることをお勧めしますが、両方贈らないと失礼にあたるということはありません。
どちらか片方だけしか贈れない場合は、一年の感謝を込めてお歳暮を贈ると良いでしょう。
一度贈り始めたお中元やお歳暮を途中でやめるのは失礼に当たりますので、毎年贈ることを前提に贈りはじめましょう。

お歳暮を贈るときの基礎知識

お歳暮を贈る時期は

お歳暮は、感謝の気持ちを伝えると同時に、季節のご挨拶の意味もあります。
そのため、贈る時期に注意を払う必要があります。

お歳暮を贈る一般的な時期は、11月下旬から12月20日頃までとされています。
本来、お歳暮は、12月13日から年末の12月31日までに贈るものでした。
これは、お歳暮が正月のお供え物だったころの名残で、正月を迎える準備を始める「事始め」(ことはじめ・12月8日、事を始めたり納めたりするのに大事な日だと言われています)からお正月準備を始め、すす払い(12月13日)で家や仏壇がきれいになってから届けるものと考えたからです。

すす払いの習慣が廃れた現在では贈る時期は前倒し傾向になっており、関東地方では11月末に贈るのも珍しいことではなくなりました。

しかし地域差はあり、関西地方では現在でも12月10日~12月20日ころがお歳暮の時期とされています。
相手の方が住まれている地域の習慣に合わせて贈るのがマナーですので、お住まいの地域の確認を忘れないようにしましょう。

また、できるだけ12月20日ごろまでに贈るとよいでしょう。
年末ぎりぎりになってしまうと、帰省や旅行などで相手の方が忙しくされていたり留守にされていたりすることもあります。
年末になるならないに拘らず、相手の方が受け取りやすい日や時間帯を考えたり、事前に相手の方に在宅予定を確認したりすると、心遣いを感じられてよいですね。

逆に、もし年内に届けられない場合は、相手の方に、お歳暮として贈れなかったことのお詫びと、年明けに贈る旨を手紙か電話で一言伝え、関東地方では1月7日(松の内)までに、関西地方では1月15日までに「御年賀」として贈りましょう。
その後は、立春(2月4日ごろ)までの間であれば「寒中御見舞」として贈ります。

お歳暮の相場

いくらお世話になったお礼だからと言っても、あまりにも高価なお歳暮はかえって気を遣わせてしまうことになります。
そのため、一般的には3000円から5000円程度が相場のようです。
特にお世話になっている人に対しては、1万円程度のものを贈る場合もありますが、贈る側も贈られる側も、お互いの負担にならないような金額のものを贈りましょう。
また、相手の方の好きなものや家族構成なども考慮し、相手にあった品物を選ぶとよいでしょう。

贈りたい相手や自分が「喪中」の場合

贈りたい相手、または自分が喪中の場合も、お歳暮を贈っても問題ありません。
ただし、四十九日の間は避けるようにしましょう。
四十九日まで待つとお歳暮の時期を過ぎてしまう場合は、「寒中御見舞」として贈るようにしましょう。
年明けからは「お年賀」として品物を贈る時期がありますが、お年賀には「新年を慶ぶ」という意味がありますので、喪中の場合は使わないようにしましょう。

また、残されたご家族への気遣いとして、決して故人あてに贈らないようにしましょう。
喪中の場合は、紅白の水引などおめでたいのしはかけずに贈る方が無難でしょう。

お歳暮は、1年の感謝の気持ちを伝えるものですから、相手の方に喜んでいただくことが大切です。
正しいマナーを知り、失礼のないように、お世話になった方へ感謝の気持ちを届けましょう。

 

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