これから茶道を始めるなら、茶杓の基本的な選び方を知っておこう

茶道具
2020.8.5

茶杓とは、茶道で抹茶を茶入や棗から茶碗へすくい出すための、スプーン状の茶道具です。
一見すると何の変哲もない道具のようですが、茶人の価値観や人柄まで反映されるため、茶道具のなかでも重視される道具のひとつです。
とはいえ、知識や経験の浅い初心者の方にとっては、茶杓の作成はもちろん、既成品を選ぶのもなかなか難しいかもしれません。
そこで、茶杓の基本的な選び方について、ここでは説明していくことにしましょう。

見た目の形状や雰囲気、あるいは手触りで直感的に選んでみる

茶道具にあまり詳しくないのであれば、見た目や手触りで直感的に選んでみるのも、ひとつの方法です。
この点、茶杓には様々な素材やデザインのものがありますが、最もメジャ-なのは竹製のものです。
竹は厚みや弾力性があり、耐久性にも優れるので、いつまでも長持ちさせるには最適です。
また加工もしやすいので、形状のバリエーションも豊富です。
まず初心者の方は、オーソドックスな竹製の茶杓からスタートするのもいいかもしれません。

その一方で、手触りを重視したい方には、木製の茶杓をおすすめします。
一口に木製といっても、桑をはじめ桜や梅あるいは楓など、様々な樹木の素材が使用されており、その特徴もまちまちです。
木目の美しさや、手に持った際のなめらかさなどから、自分の好みに合った素材のものを選ぶとよいでしょう。

もう少しこだわって、ワンランク上の一品を求めるのであれば、獣骨製の茶杓を選んでみてはいかがでしょうか。
獣骨製の茶杓は象牙や亀の甲羅、あるいは水牛の角などを素材としており、一目見れば格調の高さがうかがえます。
公式行事など大切なお客様の集まる場所では、このような茶杓でおもてなしするのも悪くはありません。

お茶を出すシーンや用途に合わせて、茶杓を選んでみる

お茶を出す機会というのは、何も専用の茶室だけとは限りません。
またお茶の相手についても、その客層から人数まで様々です。
このように予めお茶を出す機会を想定して、それぞれのシーンや用途ごとに、茶杓を選ぶ方法もあります。

例えば、大勢のお客様にお茶を出すのであれば、一度に沢山の抹茶をすくい出す茶杓が必要になります。
そこでおすすめなのが、「水屋茶杓」と呼ばれるもの。
匙の部分が大きめに出来ているので、一回ごとに沢山の抹茶をすくって、多くのお茶を作ることができます。
これならば大勢のお客様にお茶が必要な時でも、待たせることなくスムーズに出すことができることでしょう。

屋外でお茶を楽しむ「野点(のだて)」をする場合には、「折茶杓」を選ぶのが理想的です。
この茶杓について簡単に言ってしまえば、折りたたみ式の茶杓ということになります。
通常、「野点」のように屋外でお茶をたてるには、数多くの茶道具が必要になります。
そこでこの折茶杓を使用すれば、少しでも茶道具をコンパクトにした上で、屋外へ無理なく携行することが可能になります。
また折茶杓は小さなケースにも収納できるため、移動中の破損の心配も少なく済みます。

季節ごとにふさわしいデザインの茶杓を選んでみる

茶杓は実用的な茶道具ですが、見た目から風情を楽しむのも、茶道では大切な作法です。
そのため、季節感を重視した茶杓の選び方も、知っておく必要があります。
例えば夏のように暑い季節であれば、あえて涼しげな青系統の色を使用した茶杓などが、お客様には喜ばれるでしょう。
あるいは新年を迎える際には、朱塗りの華やかな図柄のものや、春ならば桜をあしらった絵柄のものを選ぶのが、季節や風情を重んじる姿勢として好ましいと言えます。

 

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