大福茶に使うお水「若水」とは?

日本茶
2021.12.14

公開日 2021年12月14日 最終更新日 2021年12月14日

旧年中の穢れを払い、新年を祝う縁起のよいお茶、大福茶(おおぶくちゃ)。
大福茶とは何ぞやと調べていると、よく目に入るのが「若水で大福茶を淹れる」という一文。
「若水」ってなんだろう?と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
読み方から使い方まで、ご紹介します。

関連記事:無病息災を願うお茶、大福茶

 

若水とは

まず読み方ですが、「わかみず」と読みます。
若水は「元旦の早朝、その年のいちばん最初に汲む水のこと」です。
若水は神聖な水で、お正月に飲むと一年の邪気を払ってくれると言われています。

若水は地域や家庭によって呼び方が違い、「初水(はつみず)」、「福水(ふくみず)」、「一番水(いちばんみず)」などとも呼ばれます。

平安時代、立春(2月初め)の早朝に汲んだ井戸水を天皇に献上するといった宮中行事がもともとの起源だと言われています。
それが後に元旦の行事になり、さらに庶民の間にも浸透することとなりました。

 

若水迎え・若水汲みとは

若水を汲むことを「若水迎え」「若水汲み」といいます。

現代のように水道が普及されていなかった頃は、元旦の午前4時ころが最も水が澄むと言われ、その頃に井戸や小川へ若水を汲みに行っていたそうです。
汲みに行く時はまだ人に会わないうちに行くこと、もし人に会っても口をきかないこと、家からできるだけ遠いところから若水を汲んで来ると良いとされていること…など、若水迎えならではのしきたりも。

現代では、水道水やペットボトルのミネラルウォーターなどのお水も「若水」とされています。
時代とともに若水迎えの方法は変わってきましたが、元旦の朝に汲むお水を大事にする平安時代から続く文化は、大切にしたいものですね。

 

若水の使い方

元旦に汲んだ若水は、まずは神棚に飾り、年神様(としがみさま)にお供えします。
年神様は、毎年お正月に各家を訪れる、幸福をもたらす神様だと信じられています。

神棚にお供えしたあと、若水を沸かして大福茶を淹れるほか、お雑煮など食事を作るのに使います。
若水を使用して作ったお茶やお料理を体に取り入れることで、一年の邪気を払って一年を無事に過ごせるようにとの願いが込められています。

願いを込めて、丁寧に若水で淹れてくださいね

無病息災 大福茶(おおぶくちゃ)

 

起源となる時代も、込められた願いも、若水と大福茶は似ています。
医療が現代のように発展していなかった当時は、ひとつひとつの行事に「1年を健康に過ごせるように」と願いを込めていたのでしょうね。

平安時代から今日に至るまで、人々の願いとともに継承されてきた若水と大福茶。
若水で淹れた大福茶を飲むと、より1年を健康に過ごせそう。
お正月は、ぜひ若水で大福茶を淹れてみてくださいね。

 

無病息災 大福茶(おおぶくちゃ)

 

 

 2021.12.14

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