父の日の由来
父の日は母の日と同じくアメリカ発祥です。
ソノラ・スマート・ドットという女性が、「母をたたえる日があるならば、父をたたえる日もあるべきだ」と提唱したことがきっかけです。
ソノラさんの父親は軍人で、1861年南北戦争が始まると戦地へと招集されます。
父親の留守中、母親が6人の子供を育てていましたが、過労が原因で亡くなってしまいます。
その後、復員した父親が男手ひとつで子供たちを育て上げてくれ、ソノラさんは、そんな父に深く感謝し、父の日を提唱したのです。
1910年には、ソノラさんの父親の誕生日である6月に初めて父の日の式典が開催されました。
その後、父の日はなかなか一般に浸透しませんでしたが、1966年、アメリカ合衆国第36代大統領リンドン・ジョンソンが父の日を称賛する大統領告示を発し、6月の第3日曜日が父の日に定められました。
世界の父の日
日本やアメリカと同じように6月の第3日曜日を父の日としている国はとても多くあり、他にもイギリスやカナダ、フランス、アジア諸国などがあげられます。
しかし、台湾は「父親節」と呼ばれる8月8日が父の日だとされています。
また、ブラジルでも台湾と同じく8月に行われており、8月第2日曜日が父の日とされています。
父の日に贈る花
母の日に贈る花としては、赤いカーネーションが一番に思い浮かびます。
実は父の日にも象徴となる花があります。それは「バラ」です。
父の日を提唱したソノラさんが、父親の墓前に白いバラを供えたことが由来と言われています。
アメリカでは、父親が健在であれば赤いバラを、亡くなっていれば白いバラを贈るそうです。
一方日本では、黄色いバラが一般的です。
この黄色という色は、とても特別な意味を持つ色です。
実はイギリスでは、黄色は身を守るための色とされていました。
さらに、アメリカに渡った黄色は、イエローリボンとして、戦争で戦う兵士の無事を祈る思いを表すシンボルとなりました。
そして、日本でも、「ベスト・ファーザー賞」の表彰を行う日本ファーザーズ・デイ委員会が、「愛する人の無事を願う」という意味が込められている黄色を父の日のイメージカラーとしたのです。