茶入(ちゃいれ)

2018.6.1

用語集テンプレ

濃茶を入れる容器です。

唐物と和物に大別され、他に東南アジア製の南蛮物と称されるものもあります。

唐物茶入は、その器形によって、肩衝、茄子、大海(だいかい)、驢蹄(ろてい)などと分類されています。
なお、唐物茶入のうち、時代が古く、作も上手(じょうて)のものを、特に漢作(かんさく)と称します。

和物茶入は、美濃窯で焼かれた瀬戸茶入と、他の国焼茶入の二つに分けることが通例とされています。

糸切(いときり) ・・・
茶入の底には、轆轤(ろくろ)からはなすときの糸切の跡が残されています。
右回しの轆轤では右糸切(順糸切)、左回しの轆轤では左糸切(逆糸切)となり、原則として唐物は左糸切、和物は右糸切になっています。
他に同心円の渦糸切、箆(へら)で起こした箆起こしなどがあります。

蓋(ふた) ・・・
茶入には象牙の蓋が約束になっています。
これは象牙は毒を近づけると自ら割れるという俗言に基づいています。
蓋の形状や摘みにもさまざまな意匠があり、茶入の形とあわせて鑑賞されます。

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