茶道を楽しむため、その時の季節に応じたテーマで棗を選びましょう

茶道具
2020.7.7

皆さんの茶道に対するイメージはどんな言葉が浮かびますか。
「難しそう」「お金がかかりそう」「先生が厳しそう」等々マイナスのイメージが浮かんでしまって茶道そのものに触れる前にあきらめてしまってはいないでしょうか。
もちろん茶道にはどの流派にも「お作法」が存在します。
しかし、茶道の基本概念は「喫茶去」という「心穏やかに茶をたしなむ」というものです。

茶道を始めるために、まずは抹茶と茶道具を用意しましょう。

茶道を楽しむために必要なものは、抹茶と茶道具です。
抹茶の価格帯はいわゆるピンキリです。
高価であればあるほど美味しいということはないので、各自お財布事情に合わせた、かつご自分の好みに合った抹茶をセレクトするようにしましょう。
茶道具に関しても高価である必要はありません。
ただ、茶道具を購入する際に知っておくと良いコツが三つあります。

茶道具は、季節に合ったテーマに沿って

一つ目は、茶道具は季節に合ったものにすることです。
茶道は四季折々のお菓子、花、掛け軸を楽しみながら抹茶をいただきます。
自分で抹茶を立てるときに必要な道具は、茶筅、茶杓、そして棗です。
この三つの中で季節感を出しやすい道具は、棗です。
例えば九月は中秋の名月にちなんで、月やウサギをモチーフにしたものを選びます。
棗のふたを開けたとき、抹茶の鮮やかな緑と、ウサギの白、月の黄色の美しいコントラストが心を豊かにしてくれます。

茶道具を選ぶときは自分の心の声に従うこと

二つ目に、茶道具を購入するときに間違えてはいけないのは、高級品が必ずしも心を豊かにしてくれるわけではないということです。
無理して高いものを買うよりも、安くても自分が素敵だと思ったものを選ぶのが茶道の理念にかなっています。
気に入ったものを使うことで心が満足するので、よりいっそう抹茶がおいしく感じられます。
この感覚は、洋服を買うことと似ています。
「デザインは好きだけど、サイズが大きいな」「この赤、もっと大人っぽい感じなら買うのに」と購入にブレーキを掛けますよね。
この感覚と同じように、茶道具もぜひ気に入ったものを探すことをお勧めします。

あくまでも茶道を楽しむことが一番です

最後に、茶道具や抹茶を買うことが目的にならないように気を付けましょう。
主旨は「茶道を楽しむ」ことであってお買い物を楽しむことではありません。
物を買うということと、千利休が目指した「わびさび」は対極にあるものです。
もちろん、茶道を楽しむ前提でお買い物をするのは良いのですが、買った茶道具を使って抹茶を飲むことを楽しんでください。
作法を勉強して実際に抹茶を立ててみてください。茶道の奥行きの深さや心の平穏を味わってこそ茶道です。

 

〇棗はこちら

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