茶道の初心者が用意すべき必要な持ち物は?藪内流編

茶道具
2020.7.17

藪内流(やぶのうちりゅう)で茶道を始めたいと思っているが、どのような茶道具を揃えればいいか分からない。
そもそも流派や、男性・女性によって茶道具に何か違いがあるのか知りたい。
そのような悩みや疑問を抱えている方も、少なくないのではないでしょうか。
今回は、藪内流の特徴や茶道の初心者に必要な茶道具、茶道具の購入方法について説明します。

藪内流の歴史と特徴を知ろう

藪内流の流祖は、武野紹鷗(たけの じょうおう)の弟子としても知られる藪内剣仲(やぶのうち けんちゅう)です。
同門の兄弟子には、茶の湯の作法を統一させた千利休がいます。
また、剣仲の奥さんは、千利休と同じく著名な茶人である古田織部(ふるた おりべ)の妹だとされ、こちらも深い親交がありました。
そのため藪内流の特徴は、紹鷗や利休の「侘び茶」と織部の「武家茶」の良さが上手く調和している点にあるとされます。

その茶風は、所作が大ぶりであることから「武家点前」「男性的」と評されることもあるそうです。
剣仲の後を継いだ二代目・真翁が西本願寺の茶道師家を務めた縁で、藪内流は西本願寺の庇護を受けることになります。
そして、400年以上にもわたり古儀茶道(こぎさどう)を現代に伝えてきました。

藪内流で学ぶ初心者が揃えておきたい茶道具5点

藪内流で茶道を始めるにあたって、揃えておきたい茶道具は次の5点です。

「帛紗」(ふくさ)は茶器を扱う際に用いられる布で、藪内流の場合、男性は紫色を、女性は赤色か朱色を選びます。
「懐紙」と「楊枝(菓子切り)」は、お点前で出されるお菓子をいただく際に必要なものです。
また、「扇子」も欠かせない茶道具の一つで、主に挨拶をするときに用いられます。
これらのうち、「懐紙」と「扇子」は男性用と女性用でサイズが異なりますので注意が必要です。

そして、以上の4つを「帛紗ばさみ」(懐紙入れ、帛紗バッグとも)と呼ばれる道具に入れて持ち歩きます。
男性は寒色系でやや大ぶりなものを、女性は暖色系でやや小ぶりなものを使用するのが一般的です。
もちろん、茶道具はこれだけにとどまりませんが、初心者が藪内流で学び始めるには十分なものだと言えるでしょう。

藪内流で用いる茶道具はどこで揃えればいい?

用意する道具はわかったけれども、どこに行けばこれらの茶道具を売っているのでしょうか?
藪内流で用いる茶道具は、百貨店の茶道コーナーや茶道具の専門店で購入することが可能です。
また、近年では多くの茶道具専門店がネット上に自店のショップを持っていますので、そちらのネットショッピングを利用して入手することもできるようになりました。
そちらをのぞいてみるのもいいでしょう。

 2020.7.17

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