茶道の初心者が用意すべき必要な持ち物は?裏千家編

茶道具
2020.7.13

近頃抹茶を使ったスイーツや観光地などでお菓子と共に飲む機会も増え、抹茶や茶道が身近なものになってきています。
それにともなって、茶道そのものにチャレンジしてみようという人も増えているようです。
しかしいざ習ってみようと思うと、わからないことがいろいろ。
茶道を始めるにあたり、初心者がどんなものを準備すればいいのか、裏千家をとりあげて見ていきましょう。

裏千家の流派とそれぞれが必要な茶道具

茶道には細かく分けると数えきれないくらいたくさんの流派がありますが、大きく分けると千利休以後の三つの流派が有名なものとなります。
その中で裏千家は、千利休の孫「宗旦」(そうたん)の四男「宗室」(そうしつ)を開祖として開かれた流派になります。
茶道を始めるにあたり、初心者が必要な持ち物はほぼ共通しています。
主なものとして扇子、帛紗、懐紙、楊枝、楊枝入れが個人がそれぞれ持参している茶道具になります。
それらを全部まとめて収納できるものが帛紗ばさみです。
大きめの財布のような感じのもので、懐紙入れ、帛紗バッグとも呼ばれています。

帛紗ばさみ

日本の作法共通の大切な道具

茶道でまず最初に使うのが「扇子」です。
茶室に入る時や席に着いた時に、自分の前に置いてお辞儀をします。
自分という存在を表す大切なものが扇子になります。
これは茶道に限らず日本の様々な作法に共通しているものです。
このような場で使う扇子は儀礼的なものなので、開いて使うことは通常ありません。
扇子は男性と女性で大きさが違います。
男性は少し長めで約20cmほどで、女性はそれより少し短めの17cmほどになります。

お菓子をいただく時に必要な道具

お茶をいただくと同時に、お茶席ではお菓子も出されます。
その時に必要なものが「懐紙」です。
お皿がわりにしてお菓子を乗せる物として必要になります。
懐紙は消耗品ということもあり、何枚か束になって売られています。
茶道具のお店だけでなく、和紙のお店や100均などでも販売されています。
懐紙は平安時代から、今でいうハンカチやティシュ、メモ用紙など様々な用途で使われていたものですので、現在も茶道具で使うだけでなく、いろいろ便利な使い方がされているようです。
ですからデザインも自由で豊富です。
茶道で使う懐紙のサイズは決まっていて、男性は少し大きめの17.5cm×20.6cm、女性は少しだけ小ぶりで17.5cm×14.5cmになります。

お菓子をいただく時に必要なものとして、もう一つ大切なものが「楊枝」です。
お菓子は一つ一つ小さなものですが、手でつまんで口に放り込むことは絶対にありません。
楊枝で小さく切っていただきます。
本来は、黒文字という木で作られていたものを使用していたことから「黒文字」と呼ばれることもあります。
教室によってはお稽古には何度も使えるようにプラスチックやステンレス製のものを使用する所もありますので、確認するとよいでしょう。
清潔に保つために楊枝入れも各自必要になります。

お茶を出す時も出される時も大切な帛紗

一番耳慣れない道具「帛紗」(ふくさ)です。
お店によっては、「袱紗」とも表記されていますが、同じものです。
塩瀬という布で作られています。
茶碗を拭いたり、観賞する際に茶碗を乗せたりして使うもので、男性と女性で色が違っていて、男性は紫、女性は赤になります。
加えて、裏千家に限って、一般的な帛紗よりも少し小ぶりな「古帛紗」(こぶくさ)というものも必要になります。
これは、主にもてなしをする亭主側が使用するもので、お茶を出す時に茶碗を乗せたり、道具を拭いたりする時に使います。

初心者の方におすすめの帛紗


古帛紗

 2020.7.13

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